凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

ある程度の向上心がないと、淘汰される時代が来た

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

仕事で成果なんて出さなくても、まぁいいや。

人生で何に重きを置くかは、人それぞれです。

だから、そんな生き方もありだと、私は思います。

 

とはいえ、それなりの成果を出せるようにならないと、辛い時代になりつつあるという現実も迫っています。

 

同一労働同一賃金

厚生労働省働き方改革の一環として、同一労働同一賃金制度を2020年に導入しようとしています。

ようは、パートタイムだろうが非正規雇用だろうが正社員だろうが、同じ労働ならば同じ賃金を払うようにしよう、という制度です。

 

これは、雇用形態の不均衡を無くすためのものであるとともに、年功序列という制度も破壊します。

年齢が高かろうが、若かろうが、仕事の内容で賃金を決めよ、ということなのです。

 

仕事の内容で賃金が決まる。

それならば、それなりの仕事内容で、それなりの給与で良い、と考える人はいるかもしれません。

仕事だけが人生ではないですし、仕事には力を入れず、必要十分な賃金がそれなりに手に入ればいいな、という考えはあって当然です。

が、それなりの仕事、というものを得ることが結構なハードルになりつつあります。

 

■狭き門となった、事務職

話は変わります。

ネットの情報ではありますが、今は人手が不足していて、倒産する会社が増えているとのこと。

 

帝国データバンクは1月9日、2019年に発生した人手不足倒産に関する動向調査結果を発表した。調査結果によると、期間中の人手不足倒産件数は185件。前年比20.9%増となり、4年連続で過去最多を更新した。

 

特に輸送業と建築工事の分野で人で不足が激しいようです。

肉体労働というイメージのある領域ですね。

 

確かに、昨今の求人倍率を見ると、今は超売り手市場という記事もあります。

 

厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」の「有効求人倍率」は2019年8月の数値で1.59倍。有効求人倍率とは、ハローワークで1人の求職者に対してどれだけ求人があったかを示す数値で、1を上回れば売り手市場、下回れば買い手市場とされている。

 

求職者にとって、いっぱい求人がある状態だよ、と。

 

売り手市場にもかかわらず、求人倍率が低い、つまり狭き門である職種があります。

後者の記事を読み進めると、こう書かれています。

 

厚生労働省が発表した2019年6月の「一般職業紹介状況」によると、「飲食物調理の職業」「接客・給仕の職業」などを含む「サービスの職業」の有効求人倍率(パートを除く。以下同)は2.99倍。「建設・採掘の職業」は5.43倍、そのうち「建設躯体工事の職業」に至っては11.59倍である。つまり、1人の求職者に対して11以上の求人があるのだ。確かにこれらの職業に就きたい人にとっては、「超売り手市場」といえる。

 

対して、知識集約型である「一般事務の職業」「会計事務の職業」などを含む「事務的職業」では、有効求人倍率は0.43倍。こちらは完全に「買い手市場」、つまりは採用する側に有利な状況だ。

 

では、東京オリンピックが決定する前の2013年8月の数字を見てみよう。「サービスの職業」の有効求人倍率は1.26倍、「建設・採掘の職業」は2.34倍。「事務的職業」は0.22 倍となっている。つまり、オリンピック開催決定前でもあとでも、もともと売り手市場の職種は売り手市場で、買い手市場の職種は買い手市場なのだ。

 

うむ。

単純にいわゆる「事務職」と呼ばれる知的労働が人気で、そうでない分野の仕事は人気が落ちているのです。

 

ようするに、人気のない職業の求人倍率は高く、みなが欲する知的労働職は応募が殺到している。

売り手市場という表現は、総合的には求人倍率が高いというだけであって、人気の「事務職」は狭き門という状況を表しています。

 

この「事務職」は超優秀な人にしかできない業務ではありません。

 

超優秀な人しかできない業務は、同一労働同一賃金の制度で言えば、誰がやっても高賃金な仕事です。

逆に、そこまで優秀でない普通の人でもできるホワイトカラーの仕事。

それは先に述べた「それなりの仕事内容で、それなりの給与で良い」という考えの人が欲する仕事です。

 

それが、いわゆる「事務職」のような仕事です。

 

■それなりの仕事は普通の人の手には渡らない

先ほどの記事を引用して述べたように、事務職などの「それなりの仕事」は人気が高いのです。
同一労働同一賃金の原則で「それなりの仕事」の人気が高くなると、どうなるでしょうか?
 

一つは賃金が低くなる可能性。

たくさんの人が応募してくるのだから、賃金を下げてもいいかも、と経営者は思うかもしれません。

とは言え、同一労働同一賃金制度は「この仕事は人気だから、低賃金な人でもやってくれるだろう。だから低賃金な労働者にまかせよう」という状況をやめるための制度ですから、そこまで低賃金化は進まないかもしれません。

 

となると、「それなりの仕事」が買い手市場となれば、より優秀な人に任せたくなるはずです。

 

例えば、少しでも若い人のほうが良い。

例えば、少しでも資格がある人が良い。

例えば、少しでも豊富な経験がある人が良い。

同一賃金なのです。たくさんの人が応募してくるのであれば、どうせなら優秀な人を採用したい。

 

だから、「それなりの仕事」は優秀な人のものになる。

 

成果が出せなければより優秀な人に変えられるかもしれない。

年齢を経ても成長しない人は淘汰されるかもしれない。

 

「それなりの仕事内容で、それなりの給与で良い」という生き方は、かなり優秀さが必要になるのです。

 

だから、普通に生きるということ自体、ある程度成果を出せるようになることが前提となります。

 

仕事だけが人生ではない。

趣味に生きるという生き方も、大いに尊重すべき生き方です。

ですが、仕事に向上心を向けられない人にとって、「仕事はそれなりで」ということも難しくなる時代になったのです。

 


★終わり★