凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

上司が邪魔でうざいのは至極当然。どう対処すればよい?

こんにちは。

爽一郎です。

 

「上司が正直、うざい」

 

こんなセリフを最近、耳にしました。

私のセリフじゃないですよ?

 

業務を進めようとすると、上司が指摘してきたり、文句を言ってきたり。

こちらが進めようとしていることを阻害してくる。

上長承認?そんな行為が無ければ、仕事は減るのに…。

 

上司うざい発言は、そんな風に思っている知り合いからでた一言でした。

 

ただ、私は思うのです。

 

組織で働く以上は、上司は阻害要因であり、部下から嫌がられるのは、当然なものであると。

そんな上司というものとどう付き合えばよいのか。

 

今日は、そんな話です。

 

■上司は邪魔ものだけど、不要ではない

顧客へのプレゼンテーションこれでいいですかー?

稟議承認とるぞー。

 

上司に対して説明し、合意を得なければならない場面、社会人ならあると思います。

そんな時、上司はいろいろと言ってくるものです。

 

 

この説明、根拠が弱い。

 

これ、失敗する可能性あるよね。リスクヘッジできてるの?

 

良く分からん!もっとわかりやすくしてきて!

 

 

心が折れるような一言をもらうこともあります。

上司って邪魔だ…。

上司がいなければ、仕事がスムーズになるのに…。

そんな考えを抱く気持ちは、組織で働く私にも良く分かります。

 

 

しかしながら、上司がいなくなれば良いものかと言えば、そうではありません。

上司とは組織運営に必要な”機能”だからです。

 

 

さて、上司がいない環境ってどんなものでしょうか?

当然のごとく、自分がトップである環境です。

ようするに、社長ですね。

 

トップは上司への承認などありません。

自分が決断を下します。

同時に、全ての成果は自分に跳ね返ります。

決断と実行がうまくいけば、儲かってウハウハ。

失敗すれば借金を背負うかもしれない。

すごいリスクです。

 

一方、会社員として組織にいれば、業務に失敗しても個人へのダメージは少なくてすみます。

社運をかけた業績を大きく左右するプロジェクト、なんてものを手掛けているなら別ですが、殆ど個人の仕事一つで会社が傾くことはありません。

 

会社員は、真の意味での責任は、個人が取る必要がないのです。

そりゃあ、失敗すれば個人の評価は下がるかもしれません。

しかし、失敗による利益の低下という責任は、会社組織が追います。

個人は失敗できる環境を組織から提供されているのです。

庇護されている、と言い換えてもよいでしょう。

 

 

損失が全部自分に跳ね返るなら、慎重に行動するもんです。

家を買ったり、投資をするときはみんな慎重になる。

ただ、組織の中で個人の損失が押さえられた形だと、慎重さは少なくなります。

 

というわけで、どうしても慎重になれない個人に業務をさせる会社組織においては、組織が被る不利益を少しでも減らすために、上司という機能がいるのです。

 

上司は”より慎重に”意思決定をするために立ちはだかる、壁なのです。

よって、邪魔者で当然。

会社の不利益を避け、利益を出すためもっと慎重に検討せよ、と促す存在なのですから。

(それをしない上司は、上司として機能してないのかもしれません)

 

 

■上司というか壁を超える手軽な方法はノーサプライズ

独立して企業すれば、上司はいなくなります。

独立してリスクを取ることにエネルギーを注ぐのか、上司への対応にエネルギーを注ぐのか、どちらかを選べということですね。

ただ、リスクや必要性から、上司がうざいと思っていても多くの人は独立・企業という選択をとりません。

 

組織の庇護を受けるなら、障害となる上司には嫌でも対応せねばならないのです。

嫌な上司でも自分を庇護する存在の一部と思えば、見え方は変わってくるのではないでしょうか。

 

では、そんな壁となる上司から承認を得て突破するには、どう対処すればよいでしょう?

 

アメリカの伝説的経営者ハロルド・シドニー・ジェニーン氏が著書『プロフェッショナルマネジャー』のなかで語っています。

意思決定を迅速に行い、問題を早く見つけるにはどうすればよいか、ということについての文章です。

 

危機や破局は一夜にして生ずるものではない。それは問題が長いあいだ隠蔽され、症状が悪化するままに放置されてきた結果である。

 

〜中略〜

 

 こうした会議での経験から生まれたITTの基本ポリシーのひとつは、「びっくりさせるな!<ノー・サプライズ>」ということだった。

 企業にあって、びっくりさせられることの九九%までは良くないことに決まっている。経営チームとしてわれわれがどれほど熟達していようとも、だれかがきっと失策を犯し、予期しなかったことが起こり、問題が生じるものだ。しかし、予期しなかった問題を発見し、それに対処するのが早ければ早いほど、解決するのはそれだけ容易になる。その全部を早期発見することはできないかもしれないが、手遅れにならないうちにそうした状況の九五%に対処できれば、残りの時間とエネルギーを、網の目に漏れた二、三の大きな問題の処理に向けることができよう。

 

これはマネジメントする側、つまり上司の立場から書かれたものです。

情報をこまめに集めておくことで、急で驚くような悪い情報をなくす、ノー・サプライズ状態にすることが重要だと述べています。

 

要するに、上司からすると、急に知らない情報が来ると、意思決定が難しくなるのです。

それが、悪い情報であれば、あれこれ指摘をせざるを得なくなります。

壁としての上司をかいくぐるための、もっとも手軽な答えがここにあります。

 

こまめに報告せよ。

 

ノー・サプライズにすることで、上司に意思決定しやすくしてもらう。

承認しやすくしてもらう。

 

嫌な上司に、さらに報告を増やす?勘弁してくれよ…

と言わずに、逆にこまめに接点を持つことが乗り越えるコツなのです。

 

★終わり★