凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

SNS社会で幸福になるには、人を尊重することが必須である

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

FaceBookInstagramTwitter、Line…SNSはもはや、我々の生活の一部になっています。

プライベートだけならず、ビジネスの世界でも便利なコミュニケーションツールとして利用されています。

そして、ビジネスの世界ではマーケティングツールとしての側面が強いです。

よって、起業家、個人的に自分のスキルや知識を売ろうとしている人、そういう人たちにとっては、SNSをうまく使うということは必須となっています。

 

そんなSNSは、結局は人と人との関わり合いです。

現代は個人主義の時代と呼ばれるようにはなりましたが、SNSで薄く広くつながる人間関係は、むしろ増えています。

 

結局は時代は変わっても人と協働するものです。

SNSにおいても、協働するうえで必要なものは変わらないと思うのです。

 

■グローバルいい奴の話

私が行っているプロジェクトで、海外の人とともに進めているものがあります。

その海外のメンバーの一人に東南アジアの人間がいて、その人がとんでもなく良い奴なのです。

彼は私以外の会社の人間からも好かれており、誰からも信頼され、みなに頼りにされています。

彼が出張で日本に来ようものなら、多くの人からの飲み会の誘いがあり、日程の調整が大変らしいです。

一度彼の国に出張で行ったことがあるのですが、現地の人間にも頼りにされ、信頼関係を築いていました。

 

基本的に、彼とは電話会議とか、メールやチャットでやりとりします。

それでも伝わる良い奴感。

国境を越えた、「グローバルいい奴」なのです。

 

■ボーダレスに人を尊重することは有効

なぜそんなに好かれているのか。

どんな話をしても否定的な態度を取らず、建設的な議論をする。

彼とは基本的に英語で会話しますが、とてもわかりやすい英語を使ってくれる。

こちらが日本人で、そこまで英語が得意でないことを理解した上での振る舞いです。

理由はいろいろと出てくるのですが、彼の根源にあるものは、「相手を尊重すること」だと思うのです。

 

何を話してもまず、彼は話を受け入れます。怒っている状態を見たり聞いたりしたこともありません。

そして、建設的に物事を進めようという話をする。

とてもこちらの意見を尊重してくれている印象を受けます。

もっと高度な英語が使えるにもかかわらず、わかりやすい英語を使ってくれることも、こちらの視点に立っての振る舞いです。

尊重という言葉が浮かびます。

彼の国以外の人間、日本人、アメリカ人、ヨーロッパ、中国…いろいろな国の人が彼を信頼しています。

相手を尊重する、ということはグローバルで通用する振舞いなのです。

 

そうなるためにはどうすればよいか?

まぁ、簡単に言えば視野を広く持ち、相手の立場の立つことです。

自分優先だと、尊重なんてできないですよね。

 

■一人で生きていくからいいや…

冒頭で述べましたが、昔に比べて個人主義の時代になりました。

個人主義だから、他人にどうこうするよりも自分の一人で生きていくからいいや。

ビジネスも個人スキルさえ伸ばせばよいや。

そんな考えの人もいるでしょう。

 

が、個人主義とは言え、人とのつながりがないと仕事はできないと断言します。

時代が必要としている労働は、知能労働です。

そして、知能労働とは、1人で仕事をするようなものではないからです。

知識とは、人から人へ伝えることで成果を発揮するものです。

知識を売る。知識を使って世の中に何かを還元する。

触る、見る、渡すということができる物理的なモノと違い、知識を伝えるには人の言葉で人に対して伝えねばならないのです。

その時に、相手を尊重しない物言いがどんな危険性をはらんでいるかは、想像に難くないでしょう。

相手を尊重することが、知識を扱う商売においてどれほど大切なものか、理解できるでしょう。

 

今時点では、知能労働者、とりわけ起業家で成功しているひとはSNSの利用がうまいのです。

SNSでのやり取りは人と人とのやり取りです。

今後、ますます重要なツールとなるSNSにおいて、相手との信頼関係を築くためには、海外の彼のように相手を尊重することなしには成功していくことはできない。

SNSでつながりはむしろ増え、そのつながりの利点も増えています。

 

『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』という本に、スタンフォード大学社会学者マーク・グラノヴェッター氏による「強いつながりと弱いつながり」の研究について書かれた部分があります

 

引用部分を記載しましょう。
 
『「強いつながり」とは、親友や同僚といった、周囲の心から信頼する人たちのことをいう。一方「弱いつながり」とは、ちょっとした知り合いのことを指す。
 強いつながりがもっとも役に立つという一般的な思い込みをテストするため、グラノヴェッターは、転職したばかりの専門職、技術職、管理職の人びとを調査した。その結果、ほぼ一七パーセントが強いつながりから仕事の情報を得ていて、友人や信頼できる同僚が多くの問題解決のきっかけを与えていた。
 ところが驚いたことに、多くの人は弱いつながりのほうからずっと多く利益を得ていたのである。ほぼ二八パーセントが、弱いつながりから仕事の情報を得ていた。強いつながりは「絆」を生み出すが、弱いつながりは「橋渡し」として役に立つ。新しい情報により効率的にアクセスさせてくれるからだ。強いつながりは同じネットワークのなかだけで交流するので、同じ機会を共有することが多くなる。それに対し、弱いつながりは、異なるネットワークのほうに、より開かれているので、新しいきっかけを発見しやすくなるのである。』
 

 

この「弱いつながり」のちょっとした知り合いは、SNSでつながることが多いのです。

強い力を持つ「弱いつながり」を得るには、どんな人でも尊重しようという意識が必要です。

 

もちろん、それ以前に楽しく、人と生きていくために、人を尊重することをお勧めしたいです。

辛くとも。余裕がなくとも。海外の彼は、どれだけ厳しい時も、私を励ましてくれました。

そんな人を、裏切ることはできないし、私は彼を心から信頼しています。

 

そんな関係を、築きたいと思いませんか?

 

 

★終わり★