凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

パフォーマンスを上げる方法。それは自分の役割を認識すること

こんにちは。

爽一郎です。

 

あなたは何の役割を持ってますか?

そりゃあ、いろいろですよね。

私も親、夫、リーダー、コーチ、マネージャー、ブロガーなどなどいろいろな役割を持って生きています。

 

そんな自分の役割。

何の役割を今、担っているの?という意識は、自分を律する上で大事だなぁなんて思ったのです。

 

■役割が与えられて急に話すようになった人

私はプロジェクトというものを始めるときに真っ先に行うのは、プロジェクト目的の定義です。

プロジェクト目的は、ためにこのプロジェクトやるの?という話なので当然ですね。

 

で、次に重要なのが体制を明確にすることだと思っています。

というのは、役割が人を作ると思っているからです。

 

役割が人を作るという例は、いろいろと見かけます。

 

以前、ある研修を受けたときのこと。

グループワークをする研修でした。

 

6人ぐらいでグループワークしていたのですが、私ともう一人は結構話すけれども他の人はあんまり話さないという展開が続いていました。

そこで、研修の司会の人が我々に言いました。

 

「リーダーを決めてください。えっと、〇〇さん、リーダーお願いします」

 

指名された人は、これまであまり議論に参加していない人でした。

が、リーダーに指名されたとたんに、積極的に議論に入り、進めるようになったのです。

 

研修の司会の人は彼のポテンシャルを見抜いてリーダーに指名したのかもしれません。

が、リーダーという役職になって初めて、彼がリーダーっぽくなったのは事実でした。

 

役割が人を作るって、こういうことか。

そう、その時、私は思ったのです。

 

 

有名な実験で、スタンフォード監獄実験というものがあります。

スタンフォード監獄実験 - Wikipedia

 

1971年8月14日から1971年8月20日まで、アメリカ・スタンフォード大学心理学部で、心理学者フィリップ・ジンバルドー (Philip Zimbardo) の指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験が行われた。模型の刑務所(実験監獄)はスタンフォード大学地下実験室を改造したもので、実験期間は2週間の予定だった。

 

新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた心身ともに健康な21人の被験者の内、11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるということが証明された、とジンバルドーは主張した。

 

どんな善良な人間でも、看守という役割を与えられて受刑者役と接するうちに、受刑者を家畜のように扱う等の態度をとるようになったと言います。
今では実験内容の不備などが指摘されてはいるものの、役割が人を作る、ということを検証しようとした最も有名な実験です。

 

一定、人は自分の役割を知るとそれに従おうとする性質があるようです。

 

だから、体制図は書いたほうが良いし、チームを作るなら各メンバーに期待する役割、成果を明文化したほうが良いのです。

 

■自分の役割って何?

そしてこれは、自分自身についても言えます。

つまり、自分にも、

「今、なにの役割で行動しているの?」

と明確化することは、パフォーマンスに大きく影響するということです。

 

私は冒頭で伝えた通り、仕事ではリーダーだったりマネージャーだったりコーチだったりします。

 

似たようなロールなのですが、私なりの定義で言えば、全て異なります。

 

リーダーは、メンバーを導きます。

私は仕事の打ち合わせで、よく自分の意見を言います。そして意見を仰ぎます。

それがリーダーシップだと思っているからです。

リーダーという役割で行動しているからです。

 

コーチとして話をする時は、自分の意見は求められたり、許可を得ない限り話しません。

クライアントが主役で、クライアントに気づいてもらうのがコーチの役目です。

自分のことについて考えてもらうコーチングセッションの時間に、リーダーシップを発揮してはなりません。

クライアントの意見が誘導されてしまう。コーチという役割で行動しているから、そんな行動になります。

 

マネージャーはなんとかうまいことやってチームで成果を出せるようにする役割です。

マネージャーとして接するときは、物事が進めにくい状態か、そうならば何が問題かのヒアリングがメインになります。

メンバーがパフォーマンスを出せるようにするのがマネジメント。

マネージャーという役割で行動しているから、そんな行動になります。

 

まぁ、これは私なりの定義なので、これが正しいからこうしたほうが良いよと言いたいわけではありません。

 

伝えたいのは、役割によって似たような「人に接する」という活動も、かなり変わってくるということです。

 

 

■何したらいいのかなぁ。そんな時にも役立つ

今自分が何の役割で活動しているのか?

 

この問いは『何をすればよいか悩む』という場面でも有効です。

 

明確でない内容の仕事は、世の中にあふれています。

具体的なタスクに落とす、というのはそれだけで難しい、1つのスキルなのかもしれません。

 

そんな明確でない仕事をこなすときに、自分の役割って?という意識は、少なからず役立ちます。

 

技術リーダーなら、技術的な観点から目的達成のタスクを考える。

ファシリテーションが役割なら、他の人々とどうすすめるか、という点からタスクを考える。

 

役割を認識することは、ゼロから何かを作るときの、ヒントにはなります。

 

 

役割が人を作る。

役割を考えることが役立つ。

 

だから、自分は何の役割かを認識して、それに即した行動をする。

それだけで、パフォーマンスは変わって来るものです。

 

 

★終わり★