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プロジェクトマネジメントができない人の3つの要素

こんにちは。

爽一郎です。

 

プロジェクトマネジメントって大変ですよね。

プロジェクトは「未知への挑戦」なので、決まった進め方がないものです。

日々、多くの人々がトライ&エラーでプロジェクトに挑戦しています。

 

だからこそ、少しでも汎用的な進め方を模索し、ちまたにはプロジェクトマネジメントの本やセミナーがあふれています。

私もそんな小説を書いてもおります。

bonzinkun.hatenablog.com

 

私も仕事において、多くのプロジェクトにプロジェクトマネージャーとして挑戦してきました。

プロジェクトをこなすうち、ありがたいことに周りから高評価を受け、結果的に所属部署では誰も進められないような高難易度のプロジェクトが私の元に集まるようになりました。

それなりにプロジェクトにチャレンジしていると、見えてくるものもあります。

これまでの経験から、プロジェクトマネージャーとしてうまく機能しない人が持つ要素を3つ、挙げたいと思います。

 

プロジェクトマネージャーにもレベルがあります。

まず、最下層の機能しない人の要素は

「やる気がない」

 

次に機能しない人が持つ要素は

「やり方を知らない」

 

最後の要素は

「決断ができない」

 

この3つです。

 

 

■やる気がない

まず、一つ目の要素。

やる気がない

 

まぁ、書くまでもないような要素です。

ただ、やる気がない人でもプロジェクトマネージャーに任命されることはあります。

本来的には、そんな人を任命することが間違いなのですが、まぁ、組織の事情でそんな状況を見ることはよくあります。

 

なぜこんな分かり切った要素を挙げたかと言えば、やる気がない人はプロジェクトマネージャーという仕事を誰かに丸投げして進めようとすることがあるためです。

それではうまくことが進まないのですが、なぜかベンダーなどへの丸投げプロジェクトが世の中にあふれています。
それはおそらく、やる気がない人がプロジェクトマネージャーになっているからではないかと私は思うのです。

 

プロジェクトのベンダーへの丸投げ。

委託することは良いと思うのですが、プロジェクトマネージャーまで委託できると考えている人がいます。

それは、多くの場合、無理です。

 

外部の人間は、プロジェクトを構成する全ての背景を知るわけではありません。

課題の解決。

コンセプトの検討。

それらを考えうることができるのは、内部の人間です。

外部に委託するならば、情報共有を徹底的に行う覚悟が必要です。

ですが、多くのやる気がない人は、責任をとりたがらないため、情報共有もおざなりにしがち。

で、うまくいかなかったらベンダーのせいと述べる。

 

第一に、プロジェクトにおけるコンセプトというものは、誰か一人、または少数で考えるべきです。

 

長年読み続けられる、プロジェクトのバイブルとも言える書籍『人月の神話』にコンセプトに関する記述があります。

 

簡単さと直截性は、コンセプトの完全性から生じる。あらゆる部分が同一の原理を持ち、必要項目に同じ重きを置くようになっていなければならない。さらに、あらゆる部分で、構文においては同じテクニックが、またコマンドの語義においては同じ解釈が使用されなければならない。そういう意味で、使いやすさがデザインの統一性、すなわちコンセプトの完全性を決定するのである。

 ~中略~

  ひるがえって、コンセプトの完全性は、デザインは1人または互いに意見が同じで用命しているごく召集の頭脳から考え出さなければならない、ということを主張している。

 

 

プロジェクトで作る様々な要素、機能の細部は、コンセプトに沿ったものであればあるほど、全体の完成度が高まります。
そのコンセプトは、完全性の観点から一人の人間が考えるべきと述べています。

やる気がなく、自分以外の人間にコンセプトの検討をさせようとするプロジェクトマネージャーは、機能しないのです。

 

 

■やり方を知らない

やる気があってもプロジェクトマネジメントがうまくできない。

そんな人が陥っているのは、やり方を知らないということです。

 

これも文章にすると当然なのですが、なかなか難問。

というのは、プロジェクトがうまくいかない時、何が足りないのかは教えてもらえない限り気が付けないからです。

 

想像してみましょう。

テクニカルスキルというものは、非常に不足しているということが分かりやすいものです。

 

プログラミングがうまくできない。

じゃあプログラミングの勉強をすればよい。教えられるまでもなく分かります。

 

英語でのコミュニケーションが仕事に必要。

じゃあ英語を学ぼう。これも分かりやすい。

 

ですが、プロジェクトがうまくいかないとき、何が足りないのかが分かる人は多くありません。

なんか頑張っているのにうまくいかない。
そんな状態に陥りがちです。

 

例えば、プロジェクトメンバーのそれぞれが何をすればいいか分からず、指示待ちになっているとしましょう。

うまく人が動かせず、プロジェクトマネージャーや一部の人だけがめっちゃ仕事をしているような状況です。

必死で指示を出せばプロジェクトは進むでしょうか。

おそらくは、体制が明確でないことが原因です。自分の役割が分からなければ、メンバーは何をすればよいか分からないですから。

 

ですが、それは誰かが教えくれなければ、なかなか分かりません。

 

他にも、課題管理の仕方がまずいのか。

プロジェクトを構成する一つ一つの会議が悪いのか。

 

プロジェクトとは非常に複雑なもななので、プロジェクトマネジメントというものを知ろうとしなければ、進め方は分からないのです。

 

とにかく、プロジェクトマネージャーはプロジェクトマネジメントの本を読んで、実直に実践することをお勧めします。

 
初めて読むプロジェクトマネジメントの本としては、下記の本が読みやすく、かつ分かりやすくておススメです。

 

■決断ができない

やる気もあって、プロジェクトマネジメントの方法も知っている。

それでもプロジェクトマネージャーとしてうまくいかない場合。

決断ができないのかもしれません。

この要素が足りない人が多くいるように私は思います。

 

やる気がない、の項目で伝えたように、プロジェクトマネージャーはコンセプトを考える必要があります。

厳密には、プロジェクトマネージャーはプロジェクトをうまく回す役割なので、コンセプトを考える役割とはイコールではありません。
コンセプトを考えるのは、いわゆるリーダーという立場の方が適切でしょう。

ただ、プロジェクトマネージャーはリーダーとして扱われることが多いため、プロジェクトの方向を考え、意思決定し、リーディングしていくことが求められます。

 

しかしながら、

・自信がない

・自分が決めてもプロジェクトオーナーや上長に覆される

・意思決定する知識や情報を得られない

というようなことが原因で、自分で決断ができないプロジェクトマネージャーを多く見てきました。

 

リーダーは決断することが仕事です。

プロジェクトマネジメントがリーダーを兼ねていることが多い昨今では、プロジェクトマネージャーは決断することが必須なのです。

 

コンセプトを決め、方針を決め、論理だててプロジェクトオーナーに説明する。

このスキルがなければ、プロジェクトマネージャーとしては機能しません。

 

決断して、その責任をとるという覚悟。

これが最後に必要となる、プロジェクトマネージャーの要素です。

 

 

プロジェクトマネージャーに必要なスキルは大量にあります。

進め方のノウハウも、世の中に多くあります。

本などを読んで基本的な進め方を知ることは、まず必要なことです。

さらに必要なのは、結局は覚悟であり、中心となる方針を、自分の頭で考え、決断することなのです。

 

★終わり★