こんにちは。
爽一郎です。
少し扇動的なタイトルですが、今日の内容を要約するとそんなタイトルになるのです。
さて、希少価値のあるスキル、とはなんでしょうか。
希少価値。
簡単に言えば、誰もができることではなく、できると役に立つようなこと。
海外と英語でやり取りが必要な職場で、数人だけ英語ができる人がいたとしたら、それは希少価値のあるスキルです。
プロジェクトを発足する時、プロジェクトマネジメントがうまくできる人がいれば、それは重宝されるでしょう。
そんなにプロジェクトマネジメントに長けた人はごろごろいませんから。
そして、希少価値のあるものは、簡単には手に入りません。
希少なのですから。
「たった1ヵ月で英語が話せるようになる!」なんて本、ありますよね。
私はあの手の本は信用していません。
1ヵ月で本当に英語が話せるようになるのであれば、英語なんて希少なスキルではありません。
全ての人が1ヵ月で話せるなら、企業は新人研修で英語を教えているでしょう。
いや、その前に学校の教育だけで充分なはず。
英語をはじめ、言語を使える状態にするには、日々のたゆまぬ努力が必要であり、期間もかかります。
だから、希少価値があるのです。
ビジネスから離れても同じことです。
抜群のスタイル。
マッスルボディ。
それらはすぐに手に入らないものです。
だから、みなあこがれる。
欲しがる。
すぐに手に入らないからこそ、欲しいのです。
それが希少価値というものです。
■すぐ手に入るものは誰もが手に入れられる
逆に、すぐに手に入るスキル、というものが存在します。
・プレゼンですぐに使える技
・話し方のテクニック
・聞き上手になる方法
たった1日の研修で手に入れられるものは、確かにあります。
役に立つものもあります。
が、ご想像通り、これは希少なものではありません。
1日で手に入るスキルは、誰もが1日で手に入れることができるのですから。
そんなスキルを皮肉った本があります。
例えば、下記のような内容。
ようは、会議でなんだかスマートに見えるけど、実際は仕事していない人の振る舞いをネタにした本です。
そして、こんなんしてる人がいたら注意しようね、という意味合いの本かと思っています。
(本の論調としては、本当に会議でスマートに見せるためのハウツー本、という体をとっていますが)
さて、そんな中に次のページがあります。
誰も反論できない、正論を言う。
正論を言う、というのは誰もができる賢そうにみせるための「テクニック」なのです。
過去、こんな記事を書きました。
『正論ばっかり言う人は、現実的な案を現状を捉えて考えることが「めんどくさい」。
リスクのある発言をして、後に責任をとらされるのも「めんどくさい」。
何せ、正論は間違っていないのですから、言っておけば安心。楽なのです。
批判ばかりする人は、あるべき姿を考えるのが「めんどくさい」。
目についた悪い点を指摘するのは簡単で、楽なのです。
どんな状態が今の最善だから、こうしたほうが良い、という建設的な視点で考えるのはエネルギーが必要ですから。』
真に成果を出すための発言、意見というのは、正直考えることがめんどうなのです。
だから、誰もができない希少価値のあるスキルなのだと私は思います。
一方で、自分をスマートに簡単に見せることができる、すぐできる方法。
それはこの本で揶揄されているように
「常に正論を言う」
なのです。
辛辣な言い方をすると、正論ばっかり言うというのは、仕事をさぼっているにもかかわらず、さもスマートに仕事をしているかのようにごまかす行為と言えます。
■希少価値を高めるための日々の投資が、習慣
というわけで、今日の記事は煽るようなタイトルになりました。
すぐに手に入るスキルばかり求めると、できないことをごまかそうとすることになりかねません。
希少価値を高めたいなら、時間のかかる、面倒なことをするしかないのです。
習慣化、というものの大切さを私は良く説きます。
習慣は将来の自分に向けた、時間の投資です。
語学勉強の習慣化。
運動の習慣化。
読書の習慣化。
何にせよ、毎日習慣的に何かをする、というのは希少価値のあるスキル取得に寄与します。
正論ばっかり言う、疎まれる人間にならないためには。
そんな毎日の投資がいるのだと、私は思うのです。
★終わり★