凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

自分を変えることと、自分で抱え込むことは、紙一重

こんにちは。

爽一郎です。

 

自分で何でもやっちゃう人ってあこがれますよね。

そんな、社会的自給自足な人になりたいもんです。

が、実際は人と協働しないと生きられないのが我々人間です。

 

とにかく自分が!自分ががんばるんだ!それは素晴らしい考えです。

が、やはり限界があるよね…。

それを最近、夫婦間の出来事で感じたのでした。

 

■人を変えるより、自分の行動を変えるほうが楽

私の持論の一つは、『人は変えられないけれど、自分の行動は変えられる』です。

 

例えば、上司が感情に左右されがちな人で、気分によって態度が大きく変わる人だとしましょう。

人によっては、そんな上司と接するのは苦手と感じるかもしれません。

機嫌が悪そうなときはとばっちりで怒られるかもしれないから話しかけづらい。

なんか、機嫌が良かった昨日と、機嫌が悪かった今日では言ってることが違う。

 

そんな上司とどう付き合っていきましょうか?

 

上司の性格を変えることは、おそらくできません。

変えるには、何か衝撃的な出来事…

そう、上司が大恋愛をして、その意中の相手から「あなたみたいに気分で左右される人は嫌!」と言われて心を入れ替えるような…

そんなことでもない限りは人は変わることはできないでしょう。

 

でも、上司ではなくその上司に適応できるように自分の行動を変えることならできる。

上司の機嫌が悪い時は、丁重に、リスクは慎重に伝える話し方にする。

上司の機嫌が良い時は、ここぞとばかりにラフな相談をする。

そうすれば、その上司とはうまく付き合えるかもしれません。

 

上司に、同僚に、友人に不満があったとして。

人は変えられません。

変えるにはとてつもないエネルギーがかかります。

 

だから、自分の行動を変えるほうが楽。

コーチングにおいても、自分がコントロールできないものにさいなまれているクライアントへは、その問題と向き合うために自分ができることは何か?という視点の質問を投げかけます。

 

ただ、この考えは行き過ぎるとしんどくなる時があります。

 

■勝手に自分でがんばろうとして失敗してた件

私はセルフコーチングというか、自分でEvernoteに悩みやらしたいことやらを書いて、今の状況をよく分析します。

 

先日、仕事で精神的に弱っている状況がありました。

そんな時は、全体的にストレス耐性が下がります。

家庭内での出来事においても、これまではストレスにならなかったことが辛いと、当時は感じるようになりました。

 

それが、配偶者からの小言です。

 

子供を車に乗せるときに、チャイルドシートのシートベルト着用するのに、

「なんでもっと早くできないかな!」

 

私の担当家事の出来が甘かったら、

「ちょっと、ここできてないけど?」

 

普段なら「ごめんごめん」と軽く済ませられるところなのです。

が、当時はとてもその言葉がつらく、心に重くのしかかりました。

 

私の家庭は共働きです。

妻も仕事と子育てで大変です。

 

私の行動を見てストレスがたまることがあるのでしょう。

よって、私はセルフコーチングでどうしたら今のストレスと付き合えるかを考えたのでした。

 

『人は変えられないけれど、自分の行動は変えられる』

の持論の通り、自分の行動を変えることに精を出したのです。

家事を今までよりも完璧にこなして文句を言われないようにする、とか妻の小言は彼女からのフィードバック考えたら受け入れられる、とか。

 

まぁ、結果的に自分を勝手に追い込んで余計にしんどくなりました。

 

とうとう、やけにしんどそうな私に気づいて妻の方から聞かれたのです?

 

妻「最近、私が嫌味っぽいこと言ったら黙り込むね。そんなに嫌?」

 

私「…正直、辛いです。」

 

ということで、いろいろと打ち明けたのでした。

その結果。

 

「え~。そんなに真剣に受け取らなくていいのに。じゃあ、もうちょっとマイルドに言うようにするわ。」

 

と妻は言いました。

 

妻の言い方は柔らかくなり、私の精神も健全になったのでした。

 

自分が変わろう変わろうとしたのですが、正直そっちのほうがしんどい選択肢の場合もある、ということを感じたエピソードでした。

仕事では立場上、人に動いてもらって物事を進めることが多いのですが、家庭になると途端に自分を勝手に追い込む状態になっちゃっていたようです。

 

■必要なのは、成果を出すためのバランスと、試行

基本的には人を変えるよりも自分の行動を変えるほうが楽です。

 

ですが、「自分の行動を変えること」と「全部自分で抱え込む」をごっちゃにしてはいけません。

 

成果を出すために、あの人とどう協働するかを考える。

成果のために相手に動いてもらう。そのために自分はどうしたらいいかな?を考えるのが「自分の行動を変える」ということです。

ようするに、「自分の行動を変える」というのは「人に対してどう作用したら成果が出せるか」を考えることを含むのです。

 

自分で全部の成果を出そうとすると、「全部自分で抱え込む」ことになります。

一人でできることはたかが知れてます。

一人では物事が進まないことがあります。

 

私は「幸せな家庭を築く」という成果を、自分だけで必死に考え、行動しようとしていたのです。

妻にさっさと相談していれば、成果は出ていたものを。

 

これは境目が難しいものではあります。

 

全部自分でやらずに人に期待してはいけないし、自分で抱え込みすぎてもしんどくなります。

成果を出すためにはどのバランスが最適なの?を考えることが大事なのです。

 

が、そんなバランスはすぐに分かるものでもないでしょう。

 

だから、まずは試す。

この場合の試す、というのは、人に動いてもらえるかを相談することです。

 

私も、さっさと妻に相談すればよかったのですから。

 

そして、相談の結果、人に動いてもらうのが難しい場合は、さらに自分の行動を考える。

この繰り返しが、最適なバランスを考えられるようになるステップなのかな、と思った次第です。


 

★終わり★