凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

試してわかる、継続性の評価をあたりまえにすることの難しさ

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

過去、It's a Sony. なんて言われた時代がありました。

Sony製品、大げさに言えば日本製品なんだから大丈夫、という意味を込めたフレーズです。

世界的に見て、日本の商品のクオリティは特別なレベルで高かったわけです。

 

が、最近は他の国のものもかなりのものになってきましたね。

以前は誰も見向きもしなかった中国製品も、クオリティは上がっています。

価格は相変わらず安いのに…。

100円均一に行くと、なんかすごいものが100円で売ってるので、世界は進歩してるんだなぁ、なんてしみじみ思います。

 

ただ、製品のクオリティは上がっているのですが、測ることが難しいのが耐久性。

いわゆる、継続的に使えるか、ということです。

 

我々の仕事においても、同じことが言えます。

短期的な成果は分かりやすい”クオリティ”として図りやすいのですが、継続的な成果である”耐久性”は評価しにくいものなのです。

 

■継続的に使えるか、という評価は難しい

私は試すことが人生を豊かにすると信じています。

だから、いろいろ試しながら生活をしています。

 

その一つとして、以前、健康トラッカーの記事を書きました。

bonzinkun.hatenablog.com

 

FitBitという健康トラッカーの有名メーカーのものと、中国製の安い健康トラッカーの二つを紹介しています。

 

FitBitのほうがクオリティは高いのですが、できる性能だけ見ると、中国製の製品でも似たようなことができます。

強いこだわりが無ければ、中国製のものでも心拍数や睡眠の質、消費カロリーなどは測ることができるので、クオリティとしては十分と言えます。

だからこそ、Amazonで売れ行きがすごいのでしょう。有名メーカーのものと同じようなことができるにもかかわらず、安いですから。

 

その、中国製の健康トラッカーを妻が使い初めて3か月ちょっと経ったころ。

物理的に破損しちゃいました。

無茶な使い方をしていたわけではないようですが、バンドを固定する部分が折れてしまったのです。

なお、サポートに連絡するとすぐに新しいものに交換してくれました。サポートもなかなかのクオリティ。

が、さらに3か月後にまた壊れてしまったので、大体3か月で物理的に破損しちゃうというのが我が家で測定した結果でした。

高価なFitBitはまだまだ問題なく稼働中です。

 

他にも、私はマルチツール的なものが好きで、ちょいちょい買ってしまいます。

10徳ナイフみたいな、下記のようなものです。

 

 

ドライバーが付いていたり、栓抜きが付いていたり…。

こんなもん、いつ使うんだという話はさておき、こういうモノが好きなのです。

 

これまた、老舗のSwiss+Techなんかは何年使っていても壊れないのですが、どこで作られたのかわからない謎のメーカーのものを買うと、結構すぐに壊れます。

ドライバーがねじ切れたり、栓抜き折れ曲がっちゃったり…。

単純に機能だけ見たら充足されていますが、やっぱり耐久性が段違い。めっちゃ安いんですけどね。

 

同じく、スマホの充電ケーブルなんかも同じような感じです。

安いもんはすぐ壊れる。

でも、機能は満たされています。

 

安いものが売れている理由は、これではないかと、私は思ったのです。

すぐに壊れる、というのは、少し計測するのが難しい。

2,3日で壊れるものであれば、さすがにレビューでわかるわけですが、数か月で壊れる、と言うレベルになると、なかなか分からない。

結局、商品を選ぶ基準は機能面であり、それがクオリティと称されがちなのです。

 

継続的に使えるか、と言う点は評価が難しい。何せ、時間が必要ですから。

 

■一時的な成果は注目されやすい

これは、日頃の成果においても同じことです。

いわゆる短期的な成果は評価しやすいのですが、長期的な評価は評価しずらい。

 

システム開発において。

要望を聞いて必要な機能を実現することは、評価が分かりやすいです。

できたものを見れば、評価ができるわけですから。

一方、システムを運用していくことの評価はされづらい。

安定運用をするための運用設計というものを行っても、それが適切に機能しているかを測るには時間が必要です。

運用は注目されなくなり、問題が起きたときだけ注目されて怒られる、なんてことはよくあるでしょう。

 

それは、評価が難しいゆえだと思います。

だから、優秀な人は運用ではなく、一時的な成果が出やすいエリアに集まりがちです。

メーカーの人に話を聞くと、エースが開発に行って、二軍が運用をしている、ということがよくあるようです。

 

評価されやすい領域にエースは集約され、評価されにくい領域に二軍が残る。

そんな、構図なのでしょう。

 

■日常的な成果の積み重ねって大事と言いたい

新しいものを生み出すことは、イノベーションなどと呼ばれて難しいとされるプロセスです。

一方で、生み出されたものを維持するというのは、生み出すことに比べたら簡単なのかもしれません。

ですが、世の中は変化していくのですから、本当の現状維持というのは改善しながら変化に合わせていくことなのです。

そう考えると、運用と呼ばれる仕事も常に変化を求められるものなのです。

 

当たり前のことを当たり前に続けるという事が、とても大変なことは皆さんご存知でしょう。

世の中の構造上仕方ないとしても、それが評価されないという現状を私は嘆かわしく思います。

だからどうすべきなのか、その答えは私にはまだありません。

ですが、当たり前のことを、改善しながら続ける。

それは、まさに習慣というものであり、確実な成果につながると伝えたいのです。

 

 

★終わり★