凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

好きなことをするには、自己管理が必要

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

企業の誉め言葉として、「声を上げればやりたいことをさせてくれる」というものがあります。

 

前職で、インターンシップにて採用活動に関わり、学生と話す機会がありました。

その中で、良くある学生からの質問として「御社の良いとところはどんなところですか?」というものがあります。

 

そんな時、私はこう答えていました。

「なんでも好きなことをさせてくれることですかね。」

 

自分の勤務する会社を少しでも魅力的に見せようと、多少色を付けた回答をしていたというのは否定しません。

が、その時は、確かにある程度、そう思っていたのです。

 

ですが、今思うと、大きな前提条件を伝え忘れていたなぁ、と感じます。

それは、「自己管理ができれば、好きなこともできる」ということです。

 

■やりたいことをなんでもさせてくれるわけではない

当時の私が本当の意味で好き勝手にやりたいことをやっていたかと言えば、そんなことはありません。

企業勤めなので、あくまでも会社の、部署のミッションに沿った仕事をしていました。

私が言いたかったのは、会社や部署のミッションにあっている限りは、好きなことができるよ、ということです。

 

システムエンジニアとしてITインフラのシステムを企業相手に導入していた当時の私は、実際に自分が良いと思う商品を自分で選び、提案して売っていました。

そういう点では、やりたいようにやらせてもらっていた、というのは一定正しかったとは思います。

 

転職した今でも、今の会社のミッションにあっている内容であれば、やりたいことはできていると思っています。

というより、ある程度の規模の会社で経営が自転車操業的でない限り、どの企業でもこの特徴は当てはまるのではないかと考えています。

 

会社や部署のミッション・売り上げや利益につながる事であれば、そりゃあ、会社が「しちゃダメ!」と言うわけはありません。

ただ、その業務や企画に実現性や論理性がないと、許可が下りないということはあります。

それは、会社に利益にはつながる可能性が見えない、とかちょっと不確定すぎて受け入れられない、というものですね。

 

ここで私が言いたいのは、冒頭で述べた

「声を上げればやりたいことをさせてくれる」

なんてのは誉め言葉でも良い企業の特徴でもなんでもなく、論理性や実現性を伴ってやりたいことを説明すれば会社はお金を使わせてくれる、という普通の企業としての至極当然の特徴なのです。

だから、「御社の良いところは?」という問いへの回答としては、本当にお粗末なものだったなぁ、なんて思います。

 

■自己管理ができないと、新しいことはできない

さて、やりたいことさせてくれる、の裏にはさらに別の条件があります。

それは、

「その活動をするための時間、工数は自分で確保する。」

ということ。

 

会社に有益で、論理的で現実可能なやりたいことを企画として提出したとしましょう。

多くの場合は、その「実現性」の中にどうやって行うか?が含まれています。

それは、今忙しすぎて新しいことなんてできない状況であれば、その企画に割く時間がないので「実現性」はゼロ、と言うことになってしまいます。

 

本当の意味で「やりたいことをさせてくれる会社」であればそこで工数を確保してくれるかもしれません。

今の業務を一部減らしてくれるかもしれません。

Googleのように、業務時間の20%は別のことに取り組む、という時間をルールとして確保してくれるかもしれません。

 

が、私の個人的な感想としては、そんなことはしてくれない組織のほうが多いです。

今の業務を減らして、そのやりたいことに集中させてくれる、なんてことはありません。

「やりたいなら、できるようにがんばれ」と突き放す組織が大半でしょう。

組織が決めた、元々のミッションがありますから。それを多なうのが大前提。そのうえで、やりたいことをやったらいいよ、ということになります。

 

今やってることは成果を出せるという前提条件で、論理的に実現性のある新しいことをする。

それが、一般的な企業における

「声を上げればやりたいことをさせてくれる」

が示す意味なのです。

 

今やってることは成果を出せるという前提条件で、論理的に実現性のある新しいことをする。

これができるには、忙殺されていないことが必須条件です。

目の前のことに必死、という状態では、実現できません。

 

ようするに、自己管理ができている人です。

 

業務の量、スケジュール、チームのメンバーへの仕事のアサイン。

それらの管理ができていないと、自分の仕事は増え、忙殺されます。

 

インターンシップの時、私はただただ学生に期待を持たせるような

「声を上げればやりたいことをさせてくれる」

という言葉を使っていました。

 

実際は、全ての人が享受できるわけではないのです。

 

自己管理ができる人のみが、やりたいことができる、という伝え方が正しかったのです。

 

副業でも、本業の新企画でも、今の時間から何かを捻出しなければ新しいことはできません。

それは、自己管理というもの。

私が習慣化について学んでいるのは、習慣化が自己管理に大いに役立つからです。

 

自己管理や習慣化は、やりたいことをやる上では必須なものなのです。

 

 

★終わり★