凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

失敗して人に迷惑をかけることを恐れている人に読んで欲しい話

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

例えばあなたに上司がいるとして。

あなたが何かに失敗したら、その上司は責任を負うことになるでしょう。

それを避けたくて行動ができない。

人に迷惑がかかることを恐れてチャレンジできない。

そんな方は、私の知る限り結構います。

 

そんな方に伝えたい。

 

何かを行動をしてかける迷惑は、悪くない。

悪いのは、何もしなかったことでかける迷惑である、と。

 

■新しいことは、うまくいかないことの方が多い

基本的に、チャレンジとは失敗するものです。

ユニクロでお馴染みのファーストリテイリング社の会長である柳井正氏は、著書『一勝九敗』でこう述べています。

十回新しいことを始めれば、九回は失敗する。

 

 多くの新規事業を行い、一握りの事業によってファストリテイリングは拡大を続けてきたのです。

基本的に新規事業、新しいことなんてものは失敗する確率の方が高いです。

下記のようなデータがあります。

 

・ 新規事業の成功確率は、約3~5割

 ※ただし判定時期や定義により異なり、明確な成功といえるのは1割程度という見方もできる

 

何か行動したら、結果としてうまくいく、ということの方が少ないということです。

 

当たり前のことではありますが、リターンを多く求めようと思えばリスクも多くなります。

ハイリスクハイリターン。

 

ようするに、チャレンジとはリスクを受け入れることです。

リスクとは、簡単に言えば悪いことが起きるかもしれない不確実性です。

 

何かを得ようと思えば、不確実性を受け入れるしかない。

その結果が悪いものと見なされれば、それが失敗と呼ばれたりします。

 

だから、何かをした結果として失敗したとしても、それはリターンを得ようとした結果の行動です。

チャレンジなのです。

 

ハーバード・ビジネススクールで経営論を担当する、エイミー・C・エドモンソン教授は著書『チームが機能するとはどういうことか』でこう述べています。

 

試みるというのは、一度でうまくいくことを期待しないということだ。

 

 

行動の結果起きた失敗で人に迷惑をかけたくない。

真摯に成果に焦点を合わせると、それは成果から逃げようとする行動です。

 

また、失敗で迷惑がかかるからとメンバーの失敗を受け入れないリーダーがいるとすれば、それはリーダーに必要な条件が欠けていると言わざるを得ません。

 

■何もしない事が、最も恐れるべきこと

じゃあ好きなだけ迷惑かけてもいいの?というと、そうではない場合があります。

それは、行動しないゆえに起きた失敗による迷惑、です。

 

例えば、プロジェクトで明らかに工数が足りないのに、そのまま何もしなかった。

結果、メンバーには負担をかけ、プロジェクトは遅れて上司にも迷惑が掛かった。

例えば、配偶者が家事で大変そうに感じた。でも、助けを求めてこなかったので何もしなかった。

結果、険悪になった。

 

成果を生み出すべき立場であるにもかかわらず、何もしないということは悪です。

 

プロジェクトの完遂のために、人を増やすなり目標変更をするなりすべきなのです。

結果、それがプロジェクトの完遂に結びつかないとしても。

配偶者とともに幸せな家庭を築くためには、助け合うことが必要です。

結果、家事の助けがあまり有効でなかったとしても。

 

行動の結果失敗すると、成果は行動しなかった時と、場合によっては同じように出ないこともあるかもしれません。

それでも、行動の結果得られるものがあります。

行動が積み重なって洗練されれば、成果は見えてきます。プロジェクトの進みはよくなるでしょうし、家庭も円満に近づくことでしょう。

そしてなにより、行動して成果を出そうとした意志が、周りに伝わります。

プロジェクトでも家族でも、チームの力とは、そんな意志によって底上げされるのです。

 

だから、行動することによる失敗は、恐れなくても良いと私は思います。

何もしないことによる失敗を、何よりも恐れるべきなのです。

 

 

★終わり★