みなさんこんにちは。
爽一郎です。
「世界的スターになるにはどうすればよいか?」
先日放送された行列のできる法律相談所という番組で、世界的に活躍する歌手であるシンディ・ローパーさんがゲスト出演し、そんな質問を受けていました。
彼女の回答は後述しますが「夢に向かってあきらめずに頑張る」のようなありきたりなものではなく、具体的な頑張り方を一言に凝縮したもののように思えました。
なお、私は世界的スターになりたいわけではありません。
かつ、これを読んでいる人のほとんどの方も、世界的スターを目指しているわけではないと思います。
ですが、成功者の言葉や行動、というものはなかなか面白く、ミクロに適用すれば一般人にも適用できるものが多いのです。
世界的スターとか言われると、はぁ?ですが、成果を挙げるためにはどうすればよいですか?という質問に置き換えれば、しっくりくるでしょう。
■SNSを毎日使い倒し、投稿し続けなさい
シンディ・ローパーさんは、音楽に詳しくない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。
芸歴40年近いアメリカの歌手です。
彼女はその番組内で、冒頭の質問にこう答えました。
「SNSを毎日使い倒し、投稿し続けなさい。」
てっきり信じていれば夢はかなう的な発言を想像していた私は、少し驚きました。
2019年時点で66歳の彼女からSNSという言葉というのも、年齢的ギャップからは驚きです。
が、それ以上に具体的な行動を挙げた点が驚きでした。
具体的な行動を挙げるということは、なにかその後ろ側に意図があるはずなのです。
それを、私は勝手に想像せざるを得ませんでした。
SNSで投稿するということは、自分の情報を発信することと同じだと思っています。
例えば自分と無関係な記事や写真を引用して投稿したとしても、そういうものを投稿する人物だよ、と言う点で自分の情報を出していることになります。
私のこのブログも、自分の頭の中を人に公開している行為に他なりません。(ブログがSNSか?という議論はさておき)
SNSで投稿を続けるということは、自分の情報発信、時には自分を表現することなのです。
■自分を表現し、人にさらすことは自己認識を上げる
話は変わります。
組織心理学者のターシャ・ユーリック氏は様々な分野で成果をだす人々を研究し、彼らにある共通する特徴を見つけました。
著書『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』でそれが書かれています。
成果を出す人に共通する特徴とは、自己認識が高い、ということです。
この本に、下記のような記述があります。
『自分が知るなかで最も心の知能指数が低いと思われる人を数人思い浮かべてみよう。その人たちに心の知能指数を自己評価してくださいと尋ねたら、賭けてもいいがその人びとは最低でも平均以上の評価をくだすと思わないだろうか。』
なお、心の知能指数とは、臨床心理学博士のブラッドベリー氏が定義したもの。
本書の言葉を借りると、下記の定義です。
心の知能指数(EQ)
(EQは自分や他者の感情を探り、理解し、コントロールする能力と定義され、この指数が高い人の方が成功し、障害に直面しても耐性があり、ストレスに強く、関係を構築するのが上手いといった傾向にあることが無数の研究で明らかになっている)
出来てない人ほど、自分はやっていると思っている、ということですね。
そんな人、身の回りに思い当たりませんか?
もう少し本書の言葉を引用しましょう。
『これから本書で紹介していくように、そうした研究は、リーダーシップや運転能力から学校や職場での成績にいたるまで、人が自身のパフォーマンスや能力に対してひどく間違った判断をくだしがちだということを示している。何が一番恐ろしいかって? 最も能力のない人びとが、自分の能力に最も自信を持っている場合が多いということだ。』
つまりは『自分が考える自分』と『他人が見る自分』の差が大きいと、だめよね、ということですね。
とした上で、逆に『自分が考える自分』と『他人が見る自分』の差が小さいことを自己認識が高い状態と述べています。
そして、自己認識が高いことが、成果を出す人々に共通した特徴と結論づけています。
■SNSは『自分が考える自分』と『他人が見る自分』の両方に作用する
で、シンディ・ローパー発言に戻りましょう。
彼女は表現し続けることが大事だと言わんとしているのだと思いました。
そして、毎日それを続けなさいと。
え?自分を表現するって、演劇部ですか?何言ってんの?ブログの趣旨と違うくない?
はい、すいません。もうちょっと掘り下げましょう。
確かに私はアーティストではないので表現というと大げさですね。
自分のことを人に見える形でSNSにアップロードする、と言い換えましょう。
この活動は、『自分が考える自分』と『他人が見る自分』の両方を知ることができます。
自分の事を書こうと思えば、自分のことを考えます。
そして、自分のことをSNSに露出すれば、フィードバックが来ます。
まぁ、フォロワーなどのつながりが少ないと、フィードバックが来ないことも多いですが…。
それでも、自分だけが見られる日記に書くことに比べれば、確実にフィードバックが来る可能性は高まるでしょう?
つまりは、SNSへ自分のことをアップロードする行為は、『自分が考える自分』と『他人が見る自分』の両方を知る事につながり、自己認識を上げることに役立つのです。
こんな内容としてシンディローパーが言ってたかは、あくまで想像なので分かりません。
が、SNSで自分を表現し続けることには、将来への投資と言えるメリットがあるのです。
あと、シンディ・ローパーさんの声は、めっちゃ若いです。
★終わり★