みなさんこんにちは。
爽一郎です。
仕事やプライベートで何か行動する時に、あなたは「わかって」やっていますか?
そもそも、何かをする時に「わかっている」という状態はどういう状態でしょうか?
例えば、プレゼンテーション。
プレゼンテーションの仕方はわかりますか?と聞けば、発表するということにおいては皆、「わかっている」と答えるでしょう。
パワーポイントで発表資料を作って、対象者の前で発表する。単純化すればプレゼンテーションとはそういう行為ですからね。
ただ、その「わかっている」の状態には、人に効果的に伝わる資料の作り方とか、分かりやすい発表の仕方は含まれていません。
人によっては、それ込みで理解してこそ「わかっている」と言える、と考えている人もいるでしょう。
その「わかっている」のレベルが深ければ深いほど、行動において面白みが増します。
■母が言う「よくわからん」
話は変わります。
私はボードゲームが好きです。最近ボードゲームが人気になってきていますね。その流行りに乗っています。
ボードゲームというと、人生ゲームなんかが有名ですね。
トランプなどと異なり、特定の遊び方に特化したゲームのことをボードゲームとかアナログゲームと言うようです。
UNOとか、ひょっとすると麻雀なんかもそれにあたるのかもしれません。
私はそんなボードゲームをお盆やらゴールデンウィークやら正月に実家へ持っていき、親族の子供たちと一緒に遊ぶのが好きなのです。
長期休みには実家に姉夫婦と甥やら姪やらが集まります。
今年のお盆休みも、そこでボードゲームをしたわけです。
毎回、新しいゲームをすると、たいてい母が、「よくわからん」と言います。
そのゲームのルールは理解している様子なのに、「よくわからん」と言うのです。
疑問に思って何がわからないのか確認してみたら、戦い方、つまり勝つための考え方がわからない、という意味で「よくわからん」と言っているようでした。
例えば、UNOにおいても戦略というものはあるでしょう。最後に同時に複数のカードを出せるように、同じ数字を複数手元に残しておく、とか。
単純なルールとしては、カードを出していくというのがUNOのルールです。それは母も理解しています。
ですが、どのような戦略で勝てばよいか分からない、という点で「ようわからん」という言葉が出るのです。
なるほど、そういう「わからん」もあるのかと思いました。
■分かるのレベル
「わかっている」にはレベルが二つあるように思えます。
レベル1は、知識として知っているという状態。
単純なプレゼンテーションのやり方を知っているという状態や、母がルールとして理解している部分がそれにあたります。
その行動ができるようになる最低レベルの知識、と言うべきでしょうか。
レベル2は、勝ち方を知っているという状態。
あえて勝ち方という表現をしましたが、よりその行動で得られる成果を高める実践方法を知っている、という意味です。
効果的に人を動かすプレゼンテーションを知っているという状態や、母について言えばゲームで勝つための戦略を理解しているという状態がそれにあたります。
このレベルは、ある程度その行動で自分の思う成果が出せる状態と言えます。
もちろん、レベル2のほうがより高次な状態であり、レベル1を経ないとレベル2には到達できません。
■試行と振り返りがレベル2へ引き上げる
多くのものはレベル1で問題ないでしょう。全ての物事を、勝ち方まで熟知する必要はありません。
ですが、成果を出したい分野では、レベル2にすることは必須です。
ゲームで勝つためには、戦略が必要なのです。それだけで、ルールだけを知っているレベル1の人を凌駕する状態になることができます。
では、レベル2になるにはどうすればよいでしょうか?
それは、レベル1で得た知識をもとに、とにかく行動することです。
そして、行動で得た結果を振り返り、さらに試す。そうすることで、勝ち方が身について行きます。
プレゼンテーションを自分が効果的と思う方法でこなし、振り返り、さらに改善していく。
ゲームの戦い方をいろいろ試し、勝てる戦略を見極めていく。
そうした先に見えるレベル2の状態は、成果が出せるようになります。
成果が出せると自信につながりますし、一種の「思い通りに物事が運ぶ」という万能感を感じられるのでその行動が楽しくなります。
私は人が成長するには下記の3つが必要と考えています。
①知識への欲求
②知識の獲得
③知識の実践
過去、そんな記事を書きましたので、よろしければご参考に。
レベル1は「②知識の獲得」であり、「③知識の実践」を行うことでレベル2に近づくということなのです。
知識のインプットと知識のアウトプット。
読書、勉強、書く習慣などで得ることができます。
習慣化による毎日の試行と振り返りが、楽しさを感じるレベル2へと我々を引き上げるのです。
★終わり★