みなさんこんにちは。
爽一郎です。
みなさん、謎解きゲームは好きですか?
先日謎解きゲームを何人かでやってきました。
それは、チームでの営みだったと言えるでしょう。
皆で助け合いながら、良いチームワークで謎解きを進められたのでは、と感じています。
そんな謎をといているうちに、チームで活動するメリットについて、感じたことがあります。
そもそも、チーム、いわゆる組織の利点はなんでしょう?
各人の専門性を集めることができる。これが最大の利点であると思っています。
営業は売ることの専門性を持ち、製造部は作ることの専門性を持ち、人事は人を最適に割り当てる・採用する専門性を持つ。
個人での全てを極めることはできません。
だから、専門性を集めて成果を出すことができる形にしたことでより大きな成果になる。
その集団が、チームであり企業組織というものです。
とは言え、もっと身近な部分にチームの利点があると、謎解きゲームで思ったのです。
■良いチームはメンバーの独断的やり方でも成果になる
その謎解きゲームは書店でのものでした。
『リアル脱出ゲーム×書店「本に棲まう魔物をたおせ!!」』というものです。
2000円でキットを購入します。
キットはバインダーになっていて、紙が挟まっています。
そこに書かれた謎を書店のあちこちにあるヒントを探しながら解き、最終的に書店にある宝箱を開ける、という内容です。
10人で参加し、5人ずつ二チームに分かれて、どちらが早く説けるかを競い合いました。
いやはや、頭が固いので非常に難しく感じました。
まぁ、最終的にはほぼ答えである「ヒント集」という物を見ないと解けませんでした。敗北感ですね。
その中で、チームメンバーの一人が結構強引に進めるという場面に出くわしたのです。
書店内に置かれた金庫を特定の文字を入力して開ける、という任務がありました。
本来はキット内の謎を解いてその特定の文字を見つけ出し、金庫に入力します。
が、謎解きに行き詰まった時、その一人のメンバーが金庫をがむしゃらに押し始め、金庫に書かれた文字の内容から答えを推理して開けてしまったのです。
まぁ、ずると言えばずるですね。
■良いチームは、モチベーションが上がる
さらにもう一つ感じたことが。
2チームでどちらが早く謎が解けるか競い合っていましたが、結果的に私のチームは負けました。
その時、悔しさを感じました。
チームメンバー、全員が悔しさ感じていたように思います。
大の大人が、ゲームで。
果たして一人でもそう感じたか?
私は良くボードゲームをしますが、負けても正直悔しくありません。楽しめたらそれで良い。
ですが、この謎解きではとても悔しかったのです。
そう考えると、チームだから、悔しさを感じたのではと思います。
チームでの活動は感情的な面が増幅される気がします。
それは、チームで助け合いながら活動をすることで、コミュニケーションとして感情のやり取りもしているからでしょう。
あまり論理的な説明を用意できていないのですが、それを感じたのです。
私はビジネスの意思決定に感情を持ち込むことはすべきでないと思っています。
ですが、ことモチベーションなんていう話になると、どうしても感情への配慮は必要です。
自分の感情も含めて。
だって、嫌なことはしたくない。なるだけ前向きに捉えるほうがやる気が出る。
当然でしょう。
チームというものは、感情を増幅します。
良くも悪くも。
あくまでも、良いチームであれば、という前提条件はあるとは思いますが。
ポジティブな感情がチームによって増幅されるとしたら、やる気というものに大きな効能があります。
■前提となる、良いチームって?
では、その前提となる良いチームと言うと、何でしょうか?
組織心理学者のターシャ・ユーリック氏は、著書『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』の中で、成功しているチームの特徴についてこう述べています。
つまり、次の五つがメンバー全員に共有され続けているチームが、成功しているチームと言うことです。
①目的
②進捗
③プロセス
④前提
⑤個々人の貢献
謎解きゲームでは、上記の五つは常に共有されている状況と言えたでしょう。
先ほど述べたゴールが明確、なんていうのは目的の共有に他なりませんし、誰がどんな謎解き貢献をしたのかも、一緒に行動しているので明らかです、
そして、それ以前に、なんでも話せる状態だった、という心理的安全性があった点が大前提だったと思います。
みんな謎に対して貪欲で建設的。どんな考えもチャレンジできる状態でした。