凡人が成果を出すための習慣

残業ゼロで成果を出すには、どうしましょうか?

表面的なスキルだけで成功できるかも。だが、”人を見る人”の目には留まらない

みなさんこんにちは。

爽一郎です。

 

かなり前のことですが、「笑ってコラえて」という番組で、ある大学の授業風景が撮影されていました。

建築の授業であり、実技として自分の考えた建築物を、本当に建てるコンペのように一級建築士や講師陣に対してプレゼンするというものでした。

その中で、自分の愚かさに気が付いてショックを受けてたことがあります。

戒めとしての言語化とともに、得た教訓をお伝えします。

 

テーマは、表面的なスキルより、本質を磨くことの重要性について、です。

 

■学生の本質を見ていた、講師陣

授業の内容としては、15人の学生がプレゼンテーションを行い、それを聞いた一級建築士と講師陣が優秀な企画を立てた8人を決めるという内容です。
番組として15人すべての発表が放送されたわけではなく、その中から3人が取り上げられて放送されていました。
一人目として放送されていた学生は、アイコンタクトを怠っている学生でした。
その姿を見て、「アイコンタクトが足りないな」とか私は一人でぶつくさ言っていました。
するとそれを聞いた妻が私にこう言います。
「普段から発表しなれている学生でもないだろうし、一級建築士なんていう人たちやましてやテレビの前で、番線のプレゼンなんてできるわけないでしょ。多少アイコンタクトが取れてなくても、十分すばらしい発表だと思うよ。」

私は、確かにその通りだと思いました。
仕事を始めると、プレゼンテーションの基本なんてものは研修でもならうし、自己啓発本にもたくさん方法論が書いています。
それが、私は学生も知っていて当たり前のように振舞っていたのです。
学業なのだから、まずは専門性を磨くことをしていることが当然で、建築を学ぶ学生たちにとって、プレゼンスキルは現段階では二の次でしょう。

番組も、私がショックを受けた話も続きます。

学生のプレゼンは進み、3人目の発表になりました。
3人目の学生は、プレゼンテーションが下手です。
話し方はすごく容量を得ず、時間内にも終わらず、練習していないのではないか?と思わせる出来でした。

しかし、それでも講師陣が選んだ優秀な上位8人に、そのプレゼンが下手な学生が含まれていたのです。

私は、この授業のすばらしさを感じました。同時に一つの不安も感じたのです。

すばらしさは、この授業が私が初めに考えたような、プレゼンのみのスキルで物事を評価していないことです。
授業としては、建築模型や企画書など、様々な要素を審査対象としているとのことだったので、逆にプレゼンのスキルなんてほとんど対象からは外れていたのでしょう。
三人目の学生は、独創力のある建築物、企画の提案を行ったようで、見事に上位8人に選ばれたのです。

一方、私が感じた不安は、今の日本の就職活動に彼らがギャップを感じて幻滅しないかとうことです。
日本の就職活動は、”面接”というプレゼンスキルが過剰に重視される審査をクリアせねばなりません。
むしろ、それが今の就職活動の大半を占めているのではなでしょうか。
本来、この授業で審査されていたような、プレゼンスキル、いわゆるうまく話すスキルではないところにも、仕事の有能さは現れるのです。
だが、今の日本の就職試験時に、そこはチェックされづらいように思います。

一人目のプレゼンテーションの時には、私も今の就職面接官たちと同様、プレゼン至上主義のようなことを考え、妻に注意されたのです。
私は建築のことは詳しくないし、番組ではプレゼンと建築模型以外の審査対象物にはクローズアップされていませんでした。
よって、情報が不足しているので私には学生の本質と呼べるものを知る事は、もちろんできません。
ですが、これは私にとって、物の本質を見ずに表面しか見ていない事実を突きつけられたようで、非常にショックを覚えました。

表面的なスキルは魅力を上げるし、説得力が増します。ですが、本質を見る姿勢を忘れてはいけません。
本質とは、生徒たちの信条であり、建築への姿勢であり、彼らの行った行動に「なぜ」を問いかけて見つけるものです。
彼ら自身がどう考えて、何を思って建築の課題発表をしたのかを知り、その行動の結果を確認することなのです。
非常に考えらせられる出来事でした。

 

■表面的スキルでもできる奴にはなれるが、長続きしない

人の本質を見ることは重要ですが、多くの人は表面的スキルに判断を左右されるということです。
逆に言えば、私たちも人から、表面的なスキルでフィルターされた視点で見られているということです。
よって、プレゼンスキルや見た目というものは重要です。
ですが、前述の講師陣のように、「真に人の見る目がある人」は人の本質を見ます。
そんな人々の目に留まる人材になるほうが、人生にとって有益に働くのではないでしょうか。

人の行動は変えられます。スキルは行動の積み重ねで身に付くものです。
ですが、人間の本質はそう簡単には変わりません。これは、常日頃からの行動ではなく、行動を形成する「意識」「信条」「大義」などが作用するものです。
よりよい本質を磨くために、考えましょう。なぜあなたはその行動をするのか?
あなたの信条は何なのか?
考えは毎日の行動を形作ります。スキルや未来への投資となる習慣は、そこから生まれます。
考えることこそ、人を行動に移し、高みに上げることだと、私は思います。

 


★終わり★