みなさんこんにちは。
爽一郎です。
雑な仕事の振り方。曖昧な指示。そういう仕事の受け取り方をした経験は、みなさんにもあるのではないでしょうか。
指示の内容に頭を悩ませてしまう。
そんな状態を無くすための思考習慣、仕事術について、今日は記載したいと思います。
■曖昧な指示は、マネジメントの怠慢である
かつて、私の上司だった人が言いました。
「俺は君が将来マネージャーになった時のために、あえて仕事を曖昧な形で振っているんだ。」
その上司曰く、立場が上になればなるほど、いろいろな人から、抽象的な指示を受けるようになるとのこと。
そのため、今の内から曖昧な指示というものに慣れさせることをしているのだと。
私は当時、ただのマネジメントの怠慢じゃん、と思いました。
今は、マネジメントをする立場になり、確かに曖昧な指示というものは増えた気がします。
が、それでも曖昧な指示を出せばメンバーは混乱します。
今でも、曖昧な指示はマネジメントの怠慢であると、そう思います。
理想的には、指示を出す側が明確な指示を出すようにすれば、曖昧な指示はなくなります。
明確な指示とはすなわち、下記の三つを明示したものです。
・指示のゴールとタスクの明確化
・指示の明文化
・指示の必要性の提示
詳しくは、小説『ヒーローの管理職』に記載しています。
ご興味があればご覧ください。
ヒーローの管理職 カテゴリーの記事一覧 - 凡人が成果を出すために必要なこと
簡単に言えば
「指示の達成条件(ゴール)とそのための行動を、必要性とともに明文化して伝える」
ということです。
少しでも上記を意識すると曖昧さは減りますし、結果的に指示側が期待する成果が得られます。
とはいえ、全ての指示においてこれを徹底するのは大変です。
相手のレベルにもよりますし、私も完璧にやってるわけではないです。
が、当時の上司が言ったような、雑な仕事の振り方を迎合した育て方は、マネジメントとしてどうなのかと、私はその上司に不信感を抱いたのです。
■曖昧な指示を受け取った部下
ですが、その上司の言っていたことも少しは理解できる気がしてきました。
最近、私の部下が他の人から曖昧な指示を受け取ったのです。
私はその場にいなかったのでまた聞きではありますが、「このツール、使えるか調べておいて」というような内容だったようです。
「使える」の条件も分からないし、「調べる」ってどう調べるの?と部下は困って私に相談してきました。
なるほど、私は明確な指示を意識していても、私以外の人から指示を受けることがある。
そんな時に備えようとすれば、自ずとかつての上司のように雑に仕事を振る、というトレーニング方法にたどり着くんだなぁ。
そうしみじみ思ったのです。
ですが、やはり曖昧な指示を出すというのはマネジメントの怠慢であり、真摯ではないです。
部下にも、かつての私が上司に対して抱いたように不信感を持たれます。
では、どうすればよいのか?
指示を受ける側に、曖昧な指示を明確するために確認する、という方法を身に付けてもらえばよいのです。
曖昧な指示を受けたときには、
・指示のゴールとタスクの明確化
・指示の明文化
・指示の必要性の提示
を意識して自らゴールを確認し、それを書き出し、指示を出した側に書き出したものをメールなどで送って明確にすればよいのです。
指示を出す側もゴールやタスクを理解していない場合があります。
そんな時こそ、指示を受けるその場で質問して明確にしていくことが重要なのです。
曖昧な指示、雑な仕事の振り方をする人は、きっといなくなることはないでしょう。
ですが、雑な指示でも耐えられる人に育てる/育つよりも、曖昧な指示を明確なものに変換できる人に育てる/育つほうが圧倒的に生産的ですし、ストレスも減ります。
指示を出す側はもちろんなのですが、受ける側も指示を明確にできるような状態が、今の世にあった仕事術だと私は思うのです。
★終わり★